シロアリの害虫化と重要な役割

では、なぜシロアリは害虫化してしまったのでしょう。主に熱帯地方で高温多湿な環境を好み、コロニーで生活していたシロアリにとって生きていく中で必要なセルロースの摂取(分解)をしながら森林の植物や枯葉や倒木などを介して生活していたのでしょう。しかし、現在のように森林の伐採が進み、他の森林に住む動物や植物のようにシロアリも生活圏を追われることになったのだと思われます。

そして、そんな現在を生きていくためでしょうか。シロアリは木材だけでなく、布や紙類やゴム類やビニール、そしてコンクリートもかじってしまうそうです。

このように人にとって害虫化してしまったシロアリにも、自然界での大変重要な役割があります。自然界で植物は太陽光と二酸化炭素から糖を作り出すことで、エネルギー源を確保しています。その植物の体は、セルロースなどと呼ばれる非常に密な分子構造をもつ物質から出来ていて、シロアリは枯葉や倒木などの枯れた植物などを共生微生物の力でそのセルロースを分解することによって、自らのエネルギー源とする一方で森林のゴミを分解するという重要な役割を持っているわけです。シロアリ自信が捕食されることも他の動物の栄養になっていることも役割の一つです。

シロアリは腸の中に共生原生生物が住んでいて、セルロースを分解することが出来ます。また、共生原生生物がいないシロアリの中には、キノコを栽培しキノコによって分解している可能性があります。

この様に、人にとって害虫化しているシロアリですが、本来は自然界の中でとても重要な働きをしていることが分かります。

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